ゆうべ手にいれて聴いたレコードの裏表

(※これは廃墟となっていた過去のBlog「青色灯」のサルベージ記事です。サルベージ日:18/6/22 オリジナルのポスト日は投稿日時参照)

 

個人ブログ開設したものの、開設後すぐにパブリックもプライベートも忙しくなり、全然更新できてませんでした。
プライベートが忙しくなると、毎回SNS等に全く顔を出せない状態になってしまうのが良くないです。連絡も仕事等以外ではかなりおざなりになってしまってしまいます。良くないです。

そんな中、ブログを更新する程度合間を見つけられたので、更新すると同時に生存報告(失笑)に変えさせてもらいたいと思います(こういう使い方もできるのでは、とさっきふと思ったので苦笑)。


前のブログを更新した後、すぐくらいにアナログレコードプレーヤーを初めて買いました。観賞用のスピーカー内蔵の非常に安価のプレーヤーです。

自分はクラブに頻繁に出入りする習慣もなく(もうちょっと行きたいと思ってはいるのですが)、自分でDJもどきをしている時もPCのアプリケーションを使っていて、当然のことながら鑑賞用もCD世代なので、アナログのレコードプレーヤーを実際にちゃんと使ってみたのは初めてでした。

ただレコード自体は、ちゃんと数えてないのではっきりした数字は分からないですが、60~80枚持っていました。
その大半が叔父さんからもらったものだけど、中には友人にプレゼントしてもらったものや、自分でレコードショップで衝動買いしたものなどがある。しかし、それらはプレーヤーがなければ、ただの部屋のニッチっぽいインテリアにしかなってなかった…ので、ふと思い立って、プレーヤーを買うことにしました。
詳しい使い方など分かってなかったので、最初は廉価版のようなものでいいかな、と。
アンプとかあるけれど、多分接続の仕方などに手こずる(??)ことが予想されていたのでスピーカー内蔵のチープなものを。


Amazonから届いて、部屋の中で開封。想像以上に小さい。
取説をざざっと読んで、一通りセッティングを済ませて、適当にTalking Headsの名盤『Remain In Light』をかけてみる。
LPが回転する、ゆっくりと針を落とす。内蔵スピーカーなので、最初から大した音は出ないものなのか、古いレコードなので盤面の色々があるからか、所々ノイズがかったサウンドでアフロリズムが響く。David Byrneの歌声が若干遠い感じがする。
正直、これが良いサウンドなのか(「アナログっぽい」とか「レコードならでは」のサウンドなのか)判別できないのだけれど、そもそもCDや音源データより良い音質で、とかそういったのを味わうために買ったのではないので、そのところは問題ない。

針がきめ細かく上下するのを眺めながら紅茶を飲みながら眠りにつく…時間などなく、買ってからずっと、今回っている盤が終わると適当に次の盤へ、といったようにしげしげと鑑賞(観賞)する時間がないのが、少し切ない。そもそも家に帰っている時間も少なく、帰っても仕事したりとかで、ついiTunesとかでいつも通り聴いてしまっているのももったいない。
時間があれば、もうちょっと1枚1枚ゆっくりと眺めながら聴き入りたいところです。


先にも少し書いたけど、ほとんどのLP盤はCDあるいは音源データなど別の形で持っているため、必ずしもアナログに頼って聴かなければならない盤だけというわけでもない。

その中でも幾つかの盤はアナログでしか持っていないものがあるため、それを聴けるのは嬉しいことでした。
例えば、Smithsの「This Charming Man」、「The Boy With The Throrn In His Side」、「Girl Friend In A Coma」、「Last Night I Dreamt That Somebody Loved Me」といった一連のシングルは(自分はSmithsにめちゃくちゃ精通しているという訳ではないので申し訳ないけれど)、CDや音源データでは持っていなかったため、なかなか珍しいのではないかと思いながら聴いている。
「This Charming Man」などは、シングル盤(not EP、but45回転)にも関わらず、森脇美貴夫さんによる84年当時のライナーが付いていて当時のSmithsが急速に注目されていった過程を感じることができる。あと表題曲については、マンチェスターでレコーディングされたものとロンドンでレコーディングされたものの2バージョンがA面に収録されていて、ロンドンでのものはJohnny Marrの軽快なギターが若干ハウる寸前で鳴っていて、ビートも性急で、通常の「This Charming Man」とは違った装いを楽しめる(ただやっぱりSmithにめちゃ詳しいという訳ではないので、これがどれだけ価値のあるものをかは判別できないのだけれど)。Death CabがまだBenによるソロユニットであった時に制作された『You Can Play These Songs With Codes』に収録されている同曲のカヴァーは、このロンドンでの音源を基にカヴァーしているのでは?と思えます。ただの憶測でしかないですが。

また、普段ではあまり自分では聴かないようなAOR系…例えばSteely Dan(あるいはDonald Fagenソロ)やBob Scaggsなども音源データとしてはほとんど持ってないので聴けるようになったのは有り難い。


CDや音源データとして持っている盤でも、まあサウンド面では前の通り、それほど違いが明確に分かっているわけではないですが、気持ちの面で違いがあって面白い。
今のところレコードプレーヤーでよく再生した盤は以下のような感じです。

Talking Heads『Remain In Light』『True Stories』『Fear of Music』、New OrderSubstance』、The Smiths『Hatful of Hollow』『S/T』、The Style Council『My Ever Changing Moods』『Our Favorite Shop』、Pink Floyd『The Wall』、Play Dead『From The Promissed Land』、Chapterhouse『Whirlpool』、The Pastels『Mobile Safari』(最後2枚は高校のバンドメイトからプレゼントしてもらったもの)。

ほとんどが80'sのアルバムなのは叔父さんの趣味のため。ただ、自分の中の一つの側面は叔父さんからの影響が強い(基本的に自分の親族で音楽をはじめとする文化表現が特に好きな方が叔父さんくらい)。CDなどよりは自分の趣味と重なっていないところも多いけど、やっぱりTalking Headsは最近特に聴き返してるように思う。
またChapterhouse『Whirlpool』はリマスター盤音源しか持っていないため、若干ヴィヴィッドな感じの薄いくぐもった元の盤の感じは初めてなので、これもよく聴き返している(それにジャケットの丸まってる猫ちゃんが盤面にもプリントされていて、回すと猫ちゃんが丸まっているまま回っている感じになるのでより可愛くて素敵!スリーブケースには猫ちゃんを反対から撮影した写真が使われてるのもキュート。できたら写真をアップしたい)。

で、こうしてLP盤を回していると、Pizzicato Fiveの名曲の一つ、「ハッピー・サッド」の一節
"ゆうべ手にいれて/2人で聴いた/レコードの裏表/退屈なラブソングと憂鬱なジャズと"~♪
というフレーズが頭の中で流れる(あるいは、京都アニメーションの『たまこまーけっと』のED曲、北白川たまこ(CV:洲崎綾)のミニマルなエレクトロニカ曲、「ねぐせ」の"擦れ違うグルーヴに針を落とす/ああ、まわる、まわる、レコード"の一節が笑)。
なので、タイトルには簡単に引用した。
Pizzicato Fiveももちろんそうだけど、Flipper's Guitarなどの元祖渋谷系のアーティストのアルバムなんか是非アナログで聴きたい。多くの渋谷系のアーティストはジャケットもとてもオシャレだし見栄えもあると思う。ただし今は久しぶりの大金欠状態でレコード以外でもほとんどのものがマトモに買えない状態にあるので夢物語であるが。

あとは邦楽アーティストだと何と言ってもスピッツですね。
全てのアルバムをLPで出してるだけでなく、LP限定の特典もあるため揃えたい(特に『名前をつけてやる』や『フェイクファー』はジャケからも素晴らしすぎるので)。

まあ何をするにしても時間がなさすぎるので、どうにか捻出したいところ。